EOS R7のAF設定について
普段メインでCanon EOS R7というミラーレスカメラを使用しています。この機種はオートフォーカス(AF)の効きがよく、動体撮影に向いてると言われています。しかしながら、使いこなすのはなかなか難しい。以前に「晴天の動物園お写んぽ」という記事で少し書いた事の続き。

動物撮影の設定
動物園で動物を撮影するときの設定内容です。

ポイントとなるのは次の部分でしょう。
- 被写体追尾(トラッキング)ON
- 瞳検出 する
- 検出する被写体 動物優先
- 追尾する被写体の乗り移り 1(緩やか)
- サーボAF特性 Case3(急に現れた被写体に素早くピントを合わせたい時)
- 被写体追従特性 プラス1(俊敏)
追尾する被写体の乗り移り、サーボAF特性、被写体追従特性のところは何となく決めています。
次にフォーカスはフレキシブルゾーンを使用しつつ、AI Servoフォーカスを併用します。ONE SHOTだとトラッキングが効いてこないですね。

ゾーンについては被写体を追いやすいやつを選択して使い分ければ楽です。
この設定で実際に動物園でレッサーパンダを撮影してみました。カメラはEOS R7で、レンズはキットレンズのRF-S18-150mmを使ってます。

手前に笹があって嫌なシチュエーションですが、ちゃんとレッサーパンダの瞳を検出して追尾してくれました。他にもアムールトラやサルを撮ってみても、しっかりAFが効いて楽です。
サーボAF特性とか細かい所はシチュエーションによって変えてくべきでしょうけど、いったん動物撮影はこれでいけます。
ステージ撮影の設定
動物撮影で基本的な所をおさえたら、次に使いたいのはステージ撮影です。主にアイドルのライブ、よさこい演舞を撮影することを目的としています。
まずは基本的な設定内容は「検出する被写体」を「動物優先」から「人物」に変更して完了。

フォーカスエリアはフレキシブルゾーンを使用し、AI Servoフォーカスを有効にすることで撮れるはず…だったのですが。
実際に「よさこい大共演in能代」の際に撮影してみたところ、なかなか思うようにピントを拾ってくれないシチュエーションが多かったです。
次の写真のように前景に観客がいる場合、フォーカスエリアを真ん中の演者あたりに置いても、前のお客さんの頭部にピントを持ってかれることが多かったです。

このあたりは、追尾する被写体の乗り移り、サーボAF特性が関係してきそうですが。現場で設定を追い込む余裕がなくて宿題となりました。
まちあわせライブなどアイドル撮影も同じ設定をベースにやってるんですが、こちらは割と意図どおりに撮影できています。よさこい演舞は動きがかなり速いので、トラッキングで撮るのに向いてないのかもしれません。
ステージ撮影については、もうちょっと設定を勉強しつつシャッターチャンスを逃さないようにしっかり動きを見て読んでいきたいと思います。
余談 EOS Kiss X9iの場合
今はサブカメラになったEOS Kiss X9iの場合は、高度なトラッキング型のAFは使えないから従来どおりのゾーンAFでカメラ任せにして撮る感じでやってます。被写体が来そうな位置に合わせてゾーンAFは適宜変更しながら。

AI Servoも効いてるか解らないから、ONE SHOTでシャッターチャンス来たらシャッターを半押ししてシャッターを切るという撮り方です。
運任せなとこもあるけど、よさこい演舞の撮影でも割とピントを拾ってる気はしていました。
いちおうEOS Kiss X9iでもミラーアップをしてライブビュー撮影モードにすると、顔検出とAI Servoによるトラッキングは効いてきます。

暗いライブハウスのアイドル撮影なんかでは、この顔認識と追尾優先AFも使いました。瞳検出ではないですが、おおよそ顔の部分にピントを保ってくれます。
まとめ
Canon EOS R7で動いてる被写体を撮影する挑戦は、まだまだ先は長い。ステージ撮影はもっと撮り方を勉強しないとなぁと思います。