男鹿市入道崎でレモン彗星を撮影 2025.10.30
2025年10月30日は男鹿市にある入道崎へ行ってきました。この時期に話題になったレモン彗星(C/2025 A6)を撮影できる条件が整ってそうな感じでしたから。
夕方から入道崎に向かって日没直前に到着。サクッと夕陽を眺めてみました。

観光客も来てて、多くの人が夕陽を楽しんでました。すぐに低い位置の雲に沈んだのが残念。雲が流れてきているので、レモン彗星を撮影するのに邪魔になるかなーとも思ったり。

暗くなってくると、半分の月が空に現れて輝きだします。満月だと月明かりの影響が大きいんですが、半分くらいであれば方角も被らないし許容範囲かなと。

レモン彗星は1000年周期とも言われる長い期間で地球に最接近し、今年10月から11月にかけて地球から見えるチャンスがあります。特に10月21日の付近は新月であることと地球に最接近することから、観測のチャンスと言われていました。だが、秋田では天気がイマイチで雲が多くて条件が合わなかったです。
日没から1時間ちょい経った18時頃からレモン彗星を探し始めます。アプリでおおよその方角にあたりをつけ、広めに何度かテスト撮影して写真を拡大して探す。なかなか見つからない。ノイズや雲に紛れてることもある。そうこうして、ようやく彗星らしき姿を発見。そこから望遠レンズ(70-200mm F2.8)に換装してアップで狙います。と言うのも、レモン彗星があまりに小さくて70mmくらいでは存在が解りにくくて。この時点で地上の風景と組み合わせるのを諦めて、彗星だけ見ようと狙いを変えました。
望遠レンズで探りながら、どうにか200mmの焦点距離で撮影してトリミングした写真がこちら。

これがレモン彗星か!!と写った時は感動しました。肉眼では見えないし、標準レンズだと撮った写真から探すのも大変。望遠レンズはちょっと動かすとすぐ彗星を見失うしで、なかなか手間と時間をかけて、ようやく1枚撮れてた。
レモン彗星を撮影した後は、すっかり寒くて寒くて。サクッと灯台だけ撮りました。肉眼では頭の上を薄い光の帯がゆっくり回っているのですが、カメラで長秒露光すると幻想的な光景になります。久しぶりにこれ見たかもしれません。

実は10月21日の週も天気を見ながら、2回ほどレモン彗星を撮影しようと出かけてました。しかし、雲があったり思うように見つけられず写真も撮れずでした。
今回は彗星だけでも捉えようと視界が開けた入道崎に来て、やっとレモン彗星を見る事ができました。諦めないで良かったです。寒い中で四苦八苦して撮れた感動も味わいました。ちょっとした達成感を得た日でした。
入道埼灯台の場所はこちら(GoogleMap)


