角館のお祭り 2日目 2025.9.8
2025年9月7日〜9日に秋田県仙北市角館で「角館のお祭り」(角館祭りのやま行事)が開催されました。角館神明社・薬師堂の祭典でこの3日間は曳山が角館の街を回ります。
3日間それぞれで見どころがあり、ほんとは全て見たいのですが、時間的にも体力的にも厳しく。毎年どこか1日に絞って見に行ってました。一昨年は初日に角館神明社参拝を見に行き、昨年は3日目の夜に街の中での「やまぶっつけ」を見に行きました。
まだ行ったこと無いのは2日目でした。2日目は午前からの武家屋敷通り佐竹北家上覧、薬師堂参拝、観光やまぶっつけという見どころがあります。ちょうど2日目の9月8日は晴れ予報でしたし、午後から行ってきました。
武家屋敷通り
2日目は朝から佐竹北家上覧・おやま囃子コンクールがあり、多くの曳山が武家屋敷通りを進みます。このシーンを1度見たくて、2日目は昼あたりから行きたいなと思ってました。14:00頃に角館に着いて、まずは武家屋敷通りで曳山の通過を待ちました。
夏から秋に変わる9月の上旬は、まだまだ緑色が濃い武家屋敷通りです。そこを通る曳山たちはカッコいい。背景に黒い壁や門など角館らしさを取り入れたくて狙いました。人通りが激しいので、なかなか思ったポジションで曳山を撮れない難しさはありましたが。


勢いよく曳山を引っ張るシーンは、こういうお祭りの見どころ!掛け声も勇ましくてワクワクする。

武家屋敷通りでは曳山どおしのすれ違いを巡って、通行権の交渉を行う場面に何度か出会いました。これも、角館のお祭りの見どころです。たまたま見る事ができてラッキー。何を話してるかは解らない。
何回か交渉を見て、どこも交渉がまとまって進路の譲り合いが行われてた。さすがに昼間っからぶっつけしないですよね。

武家屋敷通りの角を曲がる曳山。こういう所は力の見せどころ!勢いよく進む姿は多くの観光客を魅了します。勇ましくてカッコよかった。

武家屋敷通りで行われた手踊りも見ることができました。美しい手踊りもまた、角館のお祭りの魅力です。ところどころで曳山を停めて披露されます。

ここまで武家屋敷通りを歩いて、曳山と手踊りを見て回りました。お祭りらしい光景で良かったです。続いて15:00からの観光やまぶっつけを見に、会場へと移動しました。
観光やまぶっつけ(後藤福進堂前)
2日目に観光客向けに行われる「観光やまぶっつけ」のうち、昼間は15:00の1回だけ。和菓子屋の後藤福進堂さんの横の通りで行われます。ギリギリに着いたら既に多くの観光客や関係者で通りが埋め尽くされ、観覧スペースまでは近づけないほど。少し離れてるし、ぶっつけを横から見られないけども曳山の隣の歩道から見る事にしました。
真横なので曳山でっかくて迫力あった!

観光用と言えど交渉はしっかり時間を掛けて行われるようで、しばらくかかりました。この位置からだと人だかりで、交渉してる人々が良く見えなかったけど。それから交渉がまとまらず、ぶっつけに向けてお囃子などで皆のテンションを上げていく。

それぞれの町内の曳山を後退させた後、一気に押して激突させるところ。それぞれ曳山の上で提灯を振って対峙するところがカッコよかった!ぶっつけまで進むと、この位置から見えないのが難点だったが。この1枚が撮れたから、なんとなく雰囲気は伝わるでしょう。

激突を3回やった後、それからしばらく双方のお囃子と手踊りの披露へと続いて観光やまぶっつけは終了となる。終了後にまんじゅうの振る舞いがあり、いただきました。おまんじゅうと珈琲ゼリー。すぐにおやつとして食べて美味しかったです。ありがとうございます。

次の観光やまぶっつけは18:30からと時間が空くので、再び街に戻って曳山を眺めます。
横町あたり(ローソン角館武家屋敷通り店の周辺)
後藤福進堂さんから移動してキッチンカーのエリアで休みつつ、再び街へと戻ります。次の観光やまぶっつけがあるのは、横町だからローソン周辺で曳山を眺めることにしました。
ローソンまで戻る途中に交差点を通過する曳山が見えて、撮影。薬師堂参拝が始まってるから、町内の曳山の動きも活発になってきたようですね。

大きな曳山をたくさんの人で引っ張る光景は、何度見ても良いですね。活気があって、賑やかで。


八坂神社前を通過する曳山。9月はだいぶ日が短くなってきて、西日が強烈。

ここらへんでも手踊りの披露があり、美しい踊りを少し眺めてました。


薬師堂へと向かう道は、たくさんの提灯が並ぶ。曳山が1台通れるくらいの狭い道。

休憩中の曳山。大きな曳山を引っ張ったり、各地で手踊りを披露したりと、お祭りは1日中ハードに動く。時々は長めの休憩を設けているみたい。たくさんの人で動くお祭りには、いろんな場面がありますね。

夕方になってきたので、少し休みつつ観光やまぶっつけ開始を待ちます。ちなみに、ここのローソンは大変な混雑っぷりでした。トイレも大行列だったし、レジもかなり並びました。お祭り期間は人がたくさん集まるから、仕方ないでしょう。トイレは気持ち早めに行っておくべき。
観光やまぶっつけ(横町十文字)
本日2回目の観光やまぶっつけは、18:30から横町十文字で見ることにしました。この時間は日没後でだいぶ暗かったです。提灯の明かりが暗闇に浮かぶ。

観光やまぶっつけの開始前はたくさんの人が集まってきます。しかし、曳山が陣取る位置は詳細がわからず、その時の流れでスタート位置が決まるとか。横町の十字路の角に陣取ってたら、ハズレ。曳山同士がぶつかるのはローソン前あたりだったみたい。慌てて移動するも、人混みすぎて最前列には行けるはずもなく。後ろからスマホで撮影。真ん中らへんに両方の曳山が見えます。しかしまぁ、こんな人が集まるんだとビックリ。

激突に向けて提灯を掲げて気合いを入れてるようなシーン。これに手踊りなどもあって、やまぶっつけに向けて緊張が高まる。ちょっとここ暗すぎて写真を撮るのは難しかった。

いざ激突!大きい提灯に中央部分の視界が遮られちゃったけども、勇ましいやまぶっつけでした。

スマホで撮影した動画をXにポストしてあります。こちらからご覧ください。
角館のお祭り 観光やまぶっつけ
— Yuki (@yuki310_photo) September 9, 2025
2025.9.8 仙北市角館
通行交渉の決裂時に行われるやまぶっつけを、観光客向けに披露する場面
激突〜双方の手踊り〜激突
という流れ
スマホ動画📱 pic.twitter.com/IPiWMo95uC
観光やまぶっつけ(旧角館庁舎前)
横町の観光やまぶっつけを見たあとで、時間的に間に合いそうだったから次の旧角館庁舎前へと行ってみました。こちらも、すさまじい混雑でたくさんの人が集まってます。やまぶっつけ開始前だったから、後方の適当な隙間で待ち構えることにしました。

観光用と言えど、しっかりと交渉3回から始まる。これが意外と長くて、今か今かと待ちます。前の方はよく見えなかったけど。各曳山ではお囃子と手踊りがおこなわれる。

交渉が決裂して、やまぶっつけへと向かう。提灯を掲げて気合いを入れるシーンは、熱気が高まりますね。

いよいよ曳山同士の激突へ!


3回ぶつけたら終了。ここも熱気に包まれて終わりました。観覧場所に着いてから長かったなぁ。
スマホで撮影した動画をXにポストしてあります。こちらからご覧ください。
角館のお祭り 観光やまぶっつけ
— Yuki (@yuki310_photo) September 8, 2025
2025.9.8 仙北市角館
このお祭りの見所のひとつ、やまぶっつけを観光客向けに披露するところ
正面からぶつけるのを3回! pic.twitter.com/fFjEWWJT7C
夜の観光やまぶっつけを2ヶ所見られて疲れたけど満足です。これを見たくて角館に来たのだから、見られて良かった。
さすがに足が疲れてきたけど、まだ20時過ぎくらいでしたから薬師堂に向かい各町内の曳山の参拝を見ます。
薬師堂
観光やまぶっつけを見た後は、再びローソンのとこを通って薬師堂に向かいました。先ほど撮った通りの提灯がつき、お祭りの夜らしい暖かな光景。参拝の順番待ちの曳山がとまっていました。

先に進んで薬師堂へ。ここでは各町内の人たちが参拝のために並びます。

参拝している間は、曳山で手踊りが行われていました。

写真でわかるとおり、この付近はかなり暗くて撮影は難しいから半ば諦めて見てました。
各町内の参拝は全然進んでないらしく、この後も続々と曳山が参拝にやってくるそうでした。既に21時頃だったし、足腰が疲れたから私はここで撤収。お祭り2日目の様子をたっぷりと見ました。
まとめ
今年の角館のお祭り2日目は、天気にも恵まれて安心して見て回ることができました。ここ3年で巡った角館のお祭り、ようやく3日間の動きをだいたい見ました。どの日も見どころあって盛り上がって、熱いお祭りでした。
後から聞いた話だと、2日目の夜に町内で曳山同士のやまぶっつけが発生したそうでした。観光用では無いのがあったとは。
このお祭りは、かなり時間が長くて深夜まで参拝や曳山の移動が続きます。薬師堂は24:00で打ち切りになるそうで、そこまでは参拝が続きます。移動中の曳山は、狭い路地だと交渉からのやまぶっつけもあったりで。どこで何がおきるか解らないお祭りなのだという。
私はメインの目的であった「武家屋敷通りを進む曳山」と「観光やまぶっつけ」を見る事ができて大満足でした。お祭りの賑わいにも元気を貰いました。また来年も見に行きたいと思います。


